古典的な法則に「ルーの法則」というものがあります。簡単に言うと、人間の持つ機能は使わなければ衰え、使い過ぎると壊れ、適度に使えば発達するというものです。運動を例にとりましょう。いつも車やエレベータなどを使って歩かない人は、太ももなど足の筋肉が衰え全身持久力もなくなります。また、毎日数10キロもジョギングをしていると筋肉や腱、関節が疲労して炎症を起こし、痛みが出て続けられなくなります。 一方、自分の体力に応じて適度に運動すると、徐々に筋力や全身の持久力が向上します。　「適度に使う」とは、ほどよい疲労感・充実感があり、夜ぐっすりと眠れる 程度の運動量のことでしょう。そして、その疲労感が取れ、体に痛みや 張りがなく、さあやろう！といった意欲が湧いてきたらまた運動を行う。 このサイクルが大事です。

健康運動指導士　横田 臣博