ウエルネス（Ｗｅｌｌｎｅｓｓ）という言葉をご存知でしょうか？ 最近時々聞くようになりましたが、日本ではまだまだ理解されてない概念だと思います。ウエルネスとは米国の医師であるハルバート・ダンによって提唱された概念であり、健康の定義をより積極的にかつ多元的にみた健康観を表したものです。 つまり、ウエルネスとは健康づくり（成果）が目的ではなく、各々が自分の価値観や人生観に基づき、より良く生きるための手段（姿勢）として健康をとらえることに重きを置いています。簡単に言えば、幸福で充実した人生を送るために、自分自身の生活に何か問題点はないか疑問（気付き）を持ち、その問題点の改善の方法を学び、実行し、評価する。そして、次なる気付き・実行・評価につなげていくということになります。 ウエルネスにおいてはひとつひとつの結果よりも、その一連の姿勢･状態を大事にしています。そのことが生き生きとした時間を生み、心身ともに健康な状態に近づいていくのです。 ウエルネスの考え方は、スポーツ･芸術･学問・生き甲斐・人間関係・医療・宗教・環境など人間生活のすべてにあてはまります。 いかがでしょうか？肩の力を抜いて、前向きに楽しく、より充実した人生を送ることを探求する姿勢を重視した「ウエルネスライフ」を実行してみませんか。そしてウエルネスな生活を通してよりウエルネスな人生を送り、ウエルネスに生き・ウエルネスに死ぬことを目指しましょう。

健康運動指導士　横田 臣博