健康の3大要素は運動・栄養・休養といわれていますが、今回は運動習慣について考えてみましょう。 以前私は、健康増進施設で中高年者の健康指導を担当していました。その当時、アドバイスをしても運動を習慣づけて実践する人が少なく、どうすれば運動を続けてもらえるのか、「脅迫」か「おだて」かと随分と悩みました。 ある実験報告によると、器具を使ったりするエクササイズを中心に運動をさせるグループと、家事や仕事といった生活の中での身体運動に重点をおいた運動方法を行うグループとでは、数ヶ月後に運動効果の違いがでたとのことです。その実験によると、エクササイズグループは短期間で運動効果が出ましたが、次第にその運動に飽きてしまい続かなかったそうです。

一方、生活実践グループは生活の中に身体運動が組み込まれているので、効果が出るのが遅い反面、運動の効果が持続したとのことです。エクササイズやトレーニングが続けられる人は良いのですが、さまざまな理由で運動が続けられない方、以下のことを実践してはいかがでしょうか？
1.「毎日の布団のあげおろし」
2.「歩いて（自転車）で移動する」
3.「買い物は２、３カ所を回り品定めする」
4.「エレベーターに乗らない」
5.「掃除機など家電に頼らない家事労働をする（昭和初期の家事労働）」
6.「てきぱき、いそいそと動く」
7.「言う事を聞かない大型犬との散歩」
8.「毎朝、健康を祈願してお百度参り」　などなど・・・
うまくいけば脂肪燃焼・筋肉量維持・全身持久力の向上が期待できるかも知れません。

健康運動指導士　横田 臣博